ニッポニア・ニッポン

please! peach boy.

in the Bar

部活動報告会vol.2
『迷宮神楽坂』


まこクラ meets Gaudi

Dance Cooktail '02

情報円舞曲 in 千葉大

階段ルンバ

江里奈結婚パーティー・
プロジェクト(結パー)


ビデオダンス

部活動報告会Vol.1

アートノヴァVol.8



【please! peach boy.】




[Damda!]
常軌を逸したゲリラ的企画とリスク度返しのイテマエ的行動力を武器に、地元岡山のシーンを色々な意味で賑わしている制作事務所。2004年、彼らが怒涛の如く打ち出したDance Cafe Projectの一環として本作は行われた。我々の出すアイディアを何でも面白がってやりましょうやりましょうと言いながら、本当にやってしまうところがここの恐ろしさ。『please! peach boy.』とは即ち、東京からやって来た鬼であるまことクラヴとDamda!による、ノーガードのデス・マッチ。或いは対戦者不在のタッグ・マッチ。

[岡山電気軌道路面電車]
日本で最も走行区間の短い路面電車。我々の屋外活動を初めて公的に容認した、懐深い会社。まこクラ岡山上陸の数週間前より、部活動を予告する中吊り広告を数パターン掲示させて頂いた。無論初の試み。実際車内に吊られた現物を目の当たりにした時はかなり笑えた。
2004年9月23日、市内を走る一般車両を数回に渡りジャック。部員が徐々に乗り込んでくる増殖式、一駅ごとに入れ替わるメドレー・リレー式の二種類を行った。のどかな昼下がりが一転、不穏な空気に支配されていく車内からは、ささやかな拍手と数多のクレームが、運転手及び鉄道会社に寄せられた。



[岡山市企画局総合政策部文化政策課]
路面電車ゲリラ翌日、岡山市役所にお邪魔して、昔ながらの事務空間withジャージという画をカメラに収める。改めて見直してみると、小学生の頃に授業で視聴した『はたらくおじさん』というテレビ番組が思い出される。仕事帰りに一人小料理屋へ寄って、鮎がうねったやつなんぞをほじくりながら会社の愚痴をこぼし、和服の女将にやんわりと嗜められる…当時イメージしていた大人のライフ・スタイルは、一体いつになったら実現出来るのだろうか?


[禁酒會舘]
飲酒による害と更正への道を提唱し続ける舘。大正末期に建てられ、大空襲を潜り抜けた歴史の重みを随所に漂わせるレトロ木造建築。現在は一部を改装し、カフェやショップ、アトリエ等がテナントとして加わっている他、二階ホールでは各種教室やワークショップが催されており、ある種の文化的磁場を形成している。入り口脇にある雑貨店Felicite classeではまことクラヴ出張購買部を設け、グッズの販売を現在も継続中。別段ダンスやら舞台やらに興味のない人達が、何の気なしに購入していくパターンも結構多いらしい。





[上之町會舘]
昭和三十年代に岡山市の片隅に建てられた、地元商店街の旧従業員宿舎。長らく無人状態が続いたこの無粋な鉄筋コンクリート物件の二階部分を占める四つの部屋は’04年夏、NUMBERING MACHINE/丹野賢一氏による徹底的な破壊行為の憂き目に遭った。公演直後、下見に訪れた自分が目にしたものは、まるでテロ現場のようなガレキの山と、全共闘さながらに武装した観客達。今や一続きとなった縦長の空間に残された要素といえば、四つの入口跡が無意味に残された一枚の壁のみ。本来この壁もすぐに取り壊される予定だったが、それでは嘗てここで営まれていた共同生活の記憶は、畳ベッドの下から発見されたエロ本の哀愁もろとも跡形無く失われてしまう。消えて無くなるのは万物の宿命だが、それをただ傍観していては我々がここに居合わせた意味がない。世知辛い話は少々先延ばしにしてもらい、今しばらくこの壁にお付き合い願う事にした。

2004年9月26日。夜。部員達の動きの増幅と共に舞い上がる荒れたコンクリート床の粉塵により、観客が度々咳き込むという悪条件の中、一時間のセルフ・リミックス作品は行われた。壁の内と外、その狭間、甚九郎稲荷、隣の美術館の外壁、虫の音、近隣の家々の灯り…空間を構成するあらゆる要素を総動員したこの手法の切っ先は、我々が本来向かうべき方向性までをも示唆しているのではなかろうか?



『please! peach boy.』 2004.9.23.〜26.
構成・演出:遠田誠
出演:伊豆牧子,江戸川卍丸,遠田誠,太田博久,斉藤栄治,長井江里奈,中森下真樹菜
企画・制作:Damda!

 
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