ニッポニア・ニッポン
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Dance Cooktail '02
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【Dance Cooktail '02】

去る'02年11月2日。下北沢のライヴ・ハウス『Afro rake』に於いて、振付家・平田明子プロデュースによるイヴェント“Dance Cocktail '02”が催され、当クラブから総勢6名の部員が参加を果たした。
そもそも何故この様な事態になったのかと言うと、遡る事同年6月。とある経緯から7番江里奈の結婚パーティーに平田氏が出席し、そこで我々の余興を目撃した事に端を発している。自分とは余りにかけ離れたその方法論に興味を抱いたらしい彼女は、後日当クラブ宛にオファーを掛けてきたのだ。
ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール(at the place)に留学し、そこで振付のノウハウを確立した平田氏の手法は、分析学的とでも言おうか…兎に角我々とは余りに対照的なのだ。そして、そのコントラストの差こそが、申し出を受けた直接の理由であった。これ程までに両極端な者同士だからこそ、むしろ互いに得るものも多いのでは?と考えたのである。

Dance Cocktail 自体は、'99年より平田氏がベルギーで始めたシリーズであり、今回がその第2弾に相当する。まことクラヴというちょっと珍しいリキュールと、自らのメソッドを心得たダンサーとをシェークした、一風変わったショート・カクテルと言ったところか。そのダンサーとは柳沼久美さんといい、平田氏同様LCDS留学の経験を持つ。これまでマドモアゼル・シネマやレ二・バッソ等で活躍した踊り手である。
作品は、キリスト教の宗教画“最後の晩餐”に材を求め、会場であるAfro rake特有の空間要素(バー・カウンター、ロフト、階段、手擦り、ソファ、ミラーボール、etc.)を多分に利用したものとなった。当クラブ初の外部演出であり、これまでの自主的活動とは趣を異にするものになるであろう事への期待と不安が渦巻く試みであったが、イザ蓋を開けてみると、寧ろそれぞれのキャラクターを全面的に押し出す結果となったようだ。
当日は平田作品上演に先駆け、まことクラヴ新作short piece『かごめ』も披露された。それについても少々触れておきたい。
音源や衣装及び小道具等、様々な準備を必要とする作品の場合、当然ながら急には行えない。突発的なリクエストや、野外での絶好のチャンス等をみすみす逃す事の無い様、最低限の頭数を揃えるだけで上演可能なものがあれば、何かと便利だとは常々思っていた。そういった側面から作られたのが今回の小作品『かごめ』である。
これは出演者達自身が、自分や相手の為に唄いながら踊るもので、合唱、輪唱、ミニマル、カット・アップ等の手法により、その気になりさえすれば際限なく発展・増幅し得る。そこら辺の構造が、昔ながらのお遊戯と同種の性質を有している為、使用する唄も自然とわらべ歌になった。また、童謡が持つある種の不気味さの様なものを、自作に取り入れたいという欲求もあった。子供の頃、夜トイレに行く時等に感じた、得体の知れぬモノに対する恐怖心は、きっと誰もが共有している感覚であろうから。
そして、この『かごめ』は、これまた当クラブ初となる“お笑いレス作品”でもある。ニギヤカシを当然の様に予期した人達は、やや面食らったかも知れないが(終演後、何やら不穏な空気が会場内に充満したのもまた事実)、もう一つの方向性として、今後も更に発展・増幅させて行きたい。
尚、先にも記した柳沼久美さんには、折角なので本作へも出演して頂いた。折角ついでに、俄か部員としてジャージを着用して頂く事に。とは言っても、その都度新調するのは難しいので、諸般の理由により利用率の低い0番のグレー・ジャージをレンタルした。「地味だから大丈夫かなぁ」というシステム宮地の不安をヨソに、ベリー・キュートなルックスを有する久美嬢にはハマり過ぎる程にハマッた。余りの似合いっぷりに「新0番は決定!」という声が部員内からも多数上がり、幽霊部員宮地を慌てさせたが…今後、この背番号0を巡るレギュラー争いが激化しそうな雲行きではある。
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